卒業おめでとうございます!
今年度はプライベートで大きな変化があり、新しい生活の中で模索しながら研究指導を行っていたので、色々と至らぬ点もあったかもしれませんが、無事この日を迎えて一安心しました。
卒業生の皆さんには当研究室(本学)で学んだことを次のステージで活かしてほしいと思います。
卒業研究の一環として肥料工場の見学に行ってきました。写真は学生たちがケイ酸質肥料の原料の説明を受けているところです。これらの原料は九州から船で運ばれてきているとのことです。
私自身、これまでドラム型やニューグラマシン型の造粒機は見たことがありましたが、パン型造粒機の実機を初めて見て、感動してました(パン型造粒機といえば実験室規模の小規模な試験機しか見たことが無かったので)。いなほ化工の皆様、お忙しいところご丁寧にありがとうございました。
卒業おめでとうございます!新型コロナの影響で3年次から色々制限がある中、よく頑張ったと思います。また、この学年はクラス担任をしていたので、皆が無事に卒業してくれて嬉しいような、寂しいような変な感じです。
卒業式も新型コロナ対策で規模を縮小した形でしたが、開催されました。ただ、今年も残念ながら卒業記念パーティーは中止です(3年連続)。いつになったら元に戻るのでしょうか。
千葉県匝瑳市の水田にて筑波大学の土壌研と一緒に調査を実施しました。今回の調査地は景色も土壌断面も大変美しく癒されました。また、今回の調査には当研究室出身の渡邊君も参加しており、随所で彼の成長が見れ、感慨深い調査となりました。浅野先生をはじめ、筑波の土壌研の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。頑張ってマイクロプラスチックの分析します!
左:調査地(めちゃ良いところでした) 中:土壌断面(美しいグライ層に管状の斑鉄がきれいに入ってました) 右:前日の雨と格闘する渡邊くん
本学大学院の集中講義を早稲田大学創造理工学部の大河内先生に担当して頂きました。講義では、富士山における地球大気観測、大気中マイクロプラスチック、豪雨形成に及ぼす大気汚染物質の影響について最新のデータを交えて解説して頂きました。
今回は1日に4コマと大変な講義でしたが、学生達は真面目にメモを取っていて、良い刺激になったのではと思います。
大河内先生には、お忙しいところ本講義を快く引き受けて頂き、感謝申し上げます。
2018年北海道胆振東部地震によって発生した斜面崩壊地の調査を行いました。本研究サイトは2019年に初めて調査して以来、新型コロナウイルス感染症の影響で調査ができてませんでしたが、今年の9月末に緊急事態宣言が解除されたことを受け、感染症対策を万全に行ったうえで調査に臨みました。
2年ぶりに訪れて感じたのは、復旧にはまだまだ時間がかかるということです。崩壊地の中でも条件の良い箇所には木本植物の侵入・定着がありましたが、条件の悪い箇所ではやはり侵入できておらず、土壌侵食も凄まじかったです。それらに関連して、土壌条件(栄養塩濃度や土壌深度の違い等)による植生回復の違いなど、今後の検討課題は数多くあることも認識しました。また、私自身興味がある樽前dの風化粘土層の観察やサンプリングを思う存分でき、大変満足しました。
左:植生回復調査地 中:凄まじい土壌侵食(基盤岩まで到達してました) 右:樽前dの風化粘土層
今年の卒業式もCOVID-19への対策で規模を縮小した形でしたが、開催されました。ただ、今年も残念ながら卒業記念パーティーは中止です。
大変な一年でしたが、皆さんが無事に卒業できて何よりです。
Bruker製の顕微FT-IR(LUMOS Ⅱ)が納品されました。本装置は電子冷却式 MCT検出器と液体窒素冷却式MCT検出器の二つの検出器を搭載し、透過測定、反射測定、ATR測定が可能です。また、粒子解析やデータベースなどのソフトウェアも入ってます。ただ、さすがにFPA検出器までは手が出ませんでした(価格が・・・)。
これで本格的に土壌中のマイクロプラスチックを研究できる体制が整いました。研究の着想から競争的資金の獲得を含め、ここに至るまで長く険しい道のりでした。
マイクロプラスチックの研究以外でも、本装置を利用した共同研究は大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
地学実習のお手伝いをしてきました。8/29は小松の緑色凝灰岩(グリーンタフ)、8/31は大桑層で水生生物の生痕化石やシカの足跡化石などを観察しました。
緑色凝灰岩は今からおよそ1500万年前に火山灰が変質・凝結してできた岩です。ジャパンクタニで知られる九谷焼の原料である陶石は、この緑色凝灰岩が熱水変質作用を受け生成したものです(下の写真の左)。ちなみに、ここの陶石の主成分は石英、長石、カオリンだそうです。また、今回見学した滝ヶ原の緑色凝灰岩は品川駅のブルーボトルコーヒーのカウンターや壁など店内のいたるところに使われています。ネットで店内の写真を見ましたが、オシャレでかっこよかったです。パンデミックが収まったら、是非伺ってみたいと思いました。
左:花坂鉱山(ここで九谷焼の原料が採掘される) 中:滝ヶ原石(緑色凝灰岩)の石切場 (※写真に写っている石切場は閉鎖している) 右:犀川と大桑層(白い点々は貝の化石)
卒業おめでとう!当研究室で学んだことを次のステージで活かしてほしいと思います。
今年の卒業式はCOVID-19への対策で規模を縮小した形でなんとか開催されましたが、残念ながら卒業記念パーティーは中止となってしまいました。
農耕地におけるマイクロプラスチック汚染の実態を把握するため、手取川扇状地で土壌試料の採取を行いました(楠部研との共同研究です)。10地点の水田で100試料採取したので、体がバキバキですし、これからの分析が大変です…
左:コア試料を打ち抜く楠部先生、右:フィールドの一例
福井県大野市で土壌調査を行いました。今回は建設整備課の皆様のご協力のもと、土壌断面を重機で作成していただきました。そのため、効率良くサンプリングでき、多くの試料が得られました。これから分析が忙しくなりそうです。また、3年生は初めての調査でしたが、モチベーションが高く、即戦力として一生懸命サンプリングしてくれて大変助かりました。
大野市で調査を始めて3年目ですが、今回初めて大野城に登りました。また、南部酒造に訪問することも叶い、大野市を満喫することができました。
最後に、大野市役所湧水再生対策室の皆さまには調査地の選定から当日の断面作成まで大変お世話になりました。心より感謝いたします。
左:重機を使って土壌断面を作成、中:5cm毎に100ccサンプラーで土壌を採取(学生を温かく見守る中野先生)、右:水田の土壌断面
本学では国立台湾大学をはじめとする台湾の大学とのジョイントセミナーを毎年夏に開催しており、今年は台湾の高雄市で開催されました。昨年度は色々とありましたが、今年度は無事に終えることができました。コンビナーのLiao先生に感謝します。
左:柳井教授による挨拶、中:当研究室の学生のポスター発表(台湾の大御所に堂々と発表していました)、右:月世界での集合写真
今年度に入り初のサンプリングでした。目的は卒業研究で使用する野田山の黒ボク土の採取です。
今回のサンプリングサイトである野田山は犀川河岸段丘の高位面に位置し、南関東の武蔵野面に相当する段丘面とされています。
野田山には70cmにもおよぶ真っ黒なA層を有する黒ボク土が堆積しており、A層の下は200cm付近まで黄色い粘土質の層、その下は砂礫層(凝灰岩)となっています。私が学生時代に黒いA層を調べたところ、14C年代が1710~5115BPであることや、C4植物由来の炭化物が大量に存在することなどが分かってます。また、粘土鉱物の組成は2:1型やカオリン鉱物が主体であり、アロフェンやイモゴライトなどのSROはほとんど含まれていないことも分かってます。
今回は2日間かけて、砂礫層に到達するまで100ccサンプラーを用いて5cm毎に試料を採取しました。ちなみに、1つの層につき100ccサンプラーを3つ打ち込み、10cm毎にルミネッセンス用の試料も採取し直しました。その結果、今までで一番しんどいサンプリングとなりました・・・どのような卒業研究になるのか楽しみです。
今回のサンプリングには当研究室のメンバー以外の方にもご協力して頂きました。皆巳研の村井さんには賑やかな雰囲気をつくって頂き、感謝しております。村井さんのおかげで途中で心が折れずに最後までサンプリングすることができました。本学院生の半田さんも忙しいところ手伝っていただきありがとうございました。
左:掘りはじめは今回の試料を卒業研究に使う学生から、中:ルミネッセンス用の試料を採取、右:最後は皆で記念撮影(身長177cmの私が穴にすっぽりと収まっています)
卒業おめでとう!3/21は本学の卒業式でした。当研究室で学んだことを次のステージで活かしてほしいと思います。卒業記念パーティーでは当研究室の渡邊が学生の代表挨拶を務めました。堂々としてかっこよかったです。
能登半島の先端(石川県珠洲市)にある大気観測の拠点「能登スーパーサイト(NOTO Ground-base Research Observatory:NOTOGRO)」に共同研究者の大河内先生(早稲田大学)と大河内研の光川さん(修士1年)と訪問しました(左写真:左から大河内先生、松木先生、勝見)。
これまで私達の研究グループは、大気中の水溶性有機物の大部分を占めるフミン様物質の大気中濃度、起源、物理化学特性の解明を目的に、大都市、山間部森林域、自由対流圏(富士山頂)で観測を行ってきました(山之越ら2014;Katsumi et al. 2018)。自由対流圏高度に位置する富士山頂ではバックグラウンド濃度と越境大気汚染の影響解明を目的としていますが、観測は夏季しか行えず、越境汚染の影響が強い冬季から春季の観測はできていませんでした(Katsumi et al. 2019)。今回訪れた能登スーパーサイトは国内人為汚染の影響を受けにくく、通年観測も可能であるため、我々が求めている質の高い試料やデータが得られる条件が揃っています。
本年度から金沢大学の環日本海域環境研究センターの共同研究に採択され、能登スーパーサイトにて大気エアロゾルのサンプリングを行っています(右写真:一番左のハイボリュームエアサンプラーは私が科研費で購入したもの)。本プロジェクトにおいて当研究室は採取した試料に含まれるフミン様物質の化学構造解析と同位体分析を担当しており、共同研究者のデータと統合することで、越境由来のフミン様物質の特徴や健康リスクについて明らかにしようとしています。
最後になりますが、金沢大学の松木先生にはお世話になりました。心より感謝いたします。
能登半島七尾湾に注ぎ込む熊木川の集水域において、金沢大学環日本海域環境研究センター低レベル放射能実験施設と共同で土壌断面調査を行いました。
本研究は、流域の管理(森林や水田の管理or放棄)の違いが河川・沿岸域への土壌粒子の供給に与える影響を評価することを目的としており、放棄林・管理林・自然林の計3地点でサンプリングを行いました。朝の8時から昼の14時まで休憩せずに3地点掘ったので、最後は皆さん相当疲れ果ててました。
金沢大学LLRLの長尾先生、落合先生にはお世話になりました。心より感謝いたします。
福井県大野市において土壌とサトイモの調査 (+中野先生の河川水のサンプリング)を行いました。
福井県大野市は天空の城『越前大野城』や美味しい『地下水』が有名ですが、『上庄サトイモ』という非常に美味しいサトイモの産地としても有名です。今回は上庄サトイモの美味しさを生み出していると考えられている『土壌』に着目した研究を行うため、土壌とサトイモのサンプリングを行いました。
今回の調査は3年生中心の初サンプリングということで、初めは少し心配していましたが、最後には彼らも土にまみれながらサンプリングしており、大変頼もしく見えました。また今回、3年生たちは河川水の採水方法も習得できたので、次は大気関連のサンプリング実習ですかね。
最後に、大野市役所湧水再生対策室の皆さまには調査地の選定から当日の運転まで大変お世話になりました。心より感謝いたします。
北陸地方に分布する黒ボク土の火山灰の起源や堆積速度などを明らかにすることが目的に、金沢市野田山で調査を行いました。
今回はルミネッセンス測定用の試料を採取するために土壌断面にパイプを打ちこんだのですが、なかなかうまく打ち込めず苦戦しました。また、地下1m70cmまで掘り進めたので、学生の皆さんは翌日壮絶な筋肉痛になったようです。
実はこのサイト、私(勝見)が土壌断面調査デビューした場所です。故・米林先生と冗談を言い合いながら調査したのがついこの前の事のように思い出されます(実際は10年ほど前ですが)。
能登島において農地環境学研究室(百瀬研)と合同で土壌調査の合宿を行いました。新しく研究室に配属された3年生たちに土壌調査方法やモノリス作りを4年生たちが伝授してくれました。また、昼はBBQ、夜は能登島で捕れた新鮮なお魚と能登のお酒を堪能しました。
本学環境科学では国立台湾大学をはじめとする台湾の大学とのジョイントセミナーを毎年夏に開催しており、今年は函館市で行いました。開催中は台風や地震など災害に見舞われましたが、無事終えることができました。
早稲田大学、岡山大学、弘前大学と合同で福井県大野市において地下水・湧水を採水しました。主要成分や微量元素のほか、多元素同位体比(ストロンチウムや水素、酸素など)やラドンなどを測定します。
富士山頂における大気観測に今年も参加しました。高山病で苦しみました。。。
能登分場(石川県穴水)において農地環境学研究室(百瀬研)と合同で土壌調査&モノリス作成の合宿を行いました。当日はOBの西山君と菅原君も参加してくれました。勝見はいつもの通り二日酔いで役立たず・・・